< この講座の概要 > |
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CentOS5系統による検証のもとで執筆しています。
その他のディストリビューションでは設定/操作方法が異なる場合がございますので、あらかじめご了承くださいませ。
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< Xenとは > |
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Linuxにおける仮想化技術の一つです。
Xenを導入したホストOS上には複数のゲストOSを構築することができます。
メモリは使用状況に関わらず一定量確保されますので、ほぼ独立したメモリ領域を持っていることになります。
また、マシン本体のLANポートが1つでも、ホスト/ゲストOSは各々別のIPを持つことができます。
ですので、ホストOSからゲストOSを直接操作することもできますし、ゲストOSにSSH接続等から操作することもできます。
Xenでは、ホストOSのことを『 Domain-0 』と呼びます。
そして、ゲストOSのことを『 Domain-U 』と呼びます。
今後はこの呼び方をしますので、ご注意ください。
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< Xenのインストール > |
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Xenには以下の2つのパッケージが必要です。
xen
kernel-xen
以下のコマンドにてインストールできます。
yum -y install xen kernel-xen
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< 動作確認 > |
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OSを再起動すると、カーネルの選択画面にXenのカーネルが追加されていますので、それを選択して起動してください。
起動したら、以下のコマンドを実行してください。
すると、Domain-0のステータスが表示されるはずです。
以下のように表示されれば成功です。

まだDomain-Uをインストールしていませんので、Domain-0しか表示されていませんが、Domain-Uをインストールするとここに表示されるようになります。
『 ID 』は自動的に割り振られるユニークなIDです。
『 Mem 』割り当てられているメモリの量です。MB単位で表示されます。
『 VCPUs 』は割り当てられているバーチャルCPUの数です。よく分かりません。
『 State 』はそのOSのステータスです。
『 Time 』はそのOSがCPUを使用した時間です。単位は秒です。OSの起動時間ではありませんのでご注意ください。
次回はDomain-Uのインストールです。
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